南三陸町役場庁舎
均質でシンプルな格子梁
地元三陸杉集成材の梁が格子状に続く建物。東日本大震災で被災したために高台に移転・新築した庁舎です。
建物の両端にRC造の壁が並び木の格子梁の上にはS造の構造体。適材適所に配置されたRC造・木造・S造が構造の相関的役割を担い、その上でデザイン的にも調和された開放的な空間を演出しています。
木造にするための木造ではなく、空間表現の必要性から生まれた木造です。梁成550(600)に対し幅は200で統一。均質でシンプルな格子梁が、復興の拠点としての集いの場に軽やかさと親しみやすさを醸し出しています。
国内公共施設初のFSC認証(全体認証)取得施設。